ソーラー発電 停電
現在も厳しい状態が続いている、東日本大震災では、大規模な停電が起き、
いまだ復旧していない地域もあります。
また、発電所の被災による電力の供給不足も長期化する見込みで、
東京電力および東北電力の管内では、
戦後の混乱期以来となる「計画停電」も実施されました。
そんな状況のなか、自宅に太陽光発電システムを導入されている方々が、
「もしものときに、この太陽光発電を活用できないだろうか」と思われるのも、
当然のことでしょう。
このシステムは通常、停電になった場合、
太陽光発電で得られる直流電力を
家庭用の交流電力に変換する「パワーコンディショナー(パワコン)」
という機器が自動的に止まります。
どうしてかというと、停電の場合に各家庭の太陽光発電からの電気が
電力会社の系統に流れてしまうと、
故障した箇所に電気が流れることになってしまい、
感電や火災などの危険性があるからです。
ですから停電した場合、今までのように太陽光発電の電気を
使うことはできなくなります。
ただし、太陽電池は日照さえあれば発電を続けます。
この電気をただ捨ててしまうのはもったいないことです。
そこでパワコンには非常用に使えるコンセントがついていて、
この1か所だけは非常用電源として使うことができるのです。
これを「自立運転」機能といい、
このコンセントを「自立運転コンセント」と呼びます。
そのコンセントは機種や形状に種類がありますので、
家や企業のパワコンのどの場所に自立運転コンセントがあるか、
取扱説明書などで確認しておき、いざという時にあわてないようにしましょう。